現代・歌舞伎オペラ
フ ィ ガ ロ の 結 婚 |
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歌舞伎は日本の伝統文化の最たるものでありますが、考えてみますと歌舞伎は日本のオペラといえるものでもあります。オペラは西洋で生まれ育った総合舞台芸術で音楽・文学・美術の3要素がすべて含まれているわけですが、歌舞伎もその全ての要素が含まれた総合舞台芸術であります。 具体的には、 フィガロ =天才フィガロ 古典オペラの中に現代へのメッセージを見つけ出してそれを膨らませる、という当会の姿勢がよく現れた典型的な作品に仕上がっております。どうぞお楽しみに! |
フィガロの結婚 あらすじ |
(第1場) 愛する二人の新しい部屋で 天才フィガロとああいとしのスザンナは今日が結婚式。二人とも幸せそうですが、偉大なお殿様がああ愛しのスザンナを策略を使って自分のものにしようとしているのを知り、天才フィガロは怒って、いつでも策略ごっこの相手をして差し上げます、と歌う。 (第2場) 悩めるお優しい奥様の部屋で お優しい奥様とああいとしのスザンナが偉大なお殿様のことで悩んでいるところへ、天才フィガロが登場、解決策を示します。それは、お優しい奥様が「今宵お庭で男と忍び会う」と書いた手紙をバジリオ気取りを通じて偉大なお殿様に渡し、一方では、ああいとしのスザンナが、「今宵お庭で会いたい」と彼を呼びだして、実際には彼女の代わりにプレイケルビーノを変装させて偉大なお殿様が来たところを、お優しい奥様が取り押さえる、というものです。 第 二 幕 (第1場)セレモニーは大広間で お優しい奥様は、新たな作戦を考えます。ああいとしのスザンナに、偉大なお殿様へのラブレターを書かせ、お庭に呼び出すように申しつけます。今度は自分がああいとしのスザンナの衣装を着ていき、偉大なお殿様を懲らしめようというのです。 (第2場)逢い引きは闇の樹陰で ああいとしのスザンナが偉大なお殿様と逢い引きすると思いこんだ天才フィガロは信じられぬと怒っていましたが、それが芝居だとわかって逆にああいとしのスザンナをからかいます。二人がやがて分かり合って仲良くなったところで、偉大なお殿様が出て来ます。そこで二人は、「お優しい奥様を天フィガロが口説いている」芝居を始め、それを見た偉大なお殿様が怒り狂って皆を呼び集めたところへ本物のお優しい奥様の言葉に感動し、唱和して愛を唱えたあと、皆で仲良く遊ぼうと歌い踊る中、幕となります。 |